ビジョン

「おおた・ふぼれんネットワーク」のビジョンと戦略および基本構想について

2017年5月14日版

▽子どもと家族の応援をベースに、新しい形のまちづくりをめざすプロデュース団体
「ふぼれんの性格」
①子どもと家族を応援することをベースにした、団体と個人とによる総合型ネットワーク団体。
②社会貢献と社会改革を相乗的に推進する新しい形の市民ネットワーク団体。
③子どもと家族の応援をベースにした、21世紀型のまちづくりをめざすプロデュース団体。
以上の三つの性格を心にとめて、下記の課題を研究、前進させていきます。
▼創造的な企画力、▼HP、FB、チラシなどを多角的に生かした広報力、▼財源を生み出す活動のあり方、▼若い人材の発掘と育ちあいの場の提供、▼ネットワークを構成できる組織の魅力づくり、▼子どもと家族およびまちづくりなどの政策提案、▼それらを実現するための運動のあり方の研究。

1)ふぼれん会則で規定されている目的の12の項目を4項目にまとめる。
①子どもと家族に関係する事柄へのさまざまな働きかけ。
②障害児とその家族に関係する事柄へのさまざまな働きかけ。
③男女平等推進に関係する事柄へのさまざまな働きかけ。
④まちづくりと成熟した市民社会の実現に関係する事柄へのさまざまな働きかけ。

2)2017年度のふぼれんの重点課題。
①「社会的信用と社会的信頼」をさらに高めるための活動とあり方の研究および推進。
②次代を担う若いスタッフの加入促進と育ちあいの場づくりの創出。
③「おおもり子育て応援隊」の充実と新しいNPO法人と放課後デイサービス事業の準備の開始。
④学習支援教室「いるか」の安定的運営と、子どもの貧困に対する具体的支援活動の研究。
⑤21世紀型のまちづくりを創造する地域ネットワーク「おおもり・まちづくり協議会」の強化。
⑥放課後等デイサービス事業「くれよんくらぶ」の安定的運営。
⑦おおた小規模保育園連絡会の拡充。
⑧区民活動団体のネットワーク組織である「おおた区民活動団体連絡会」の拡充。
⑨ふぼれんの略称を「チームふぼれん」とし、それにふさわしい活動の展開。

▽「社会貢献と社会改革」の統一と「社会的調和と社会的連帯」の促進
これからの社会は、社会貢献をしているだけでは社会的信用の獲得がむずかしい時代になります。ふぼれんはさまざまな活動を通して、多くの子育て団体だけでなく、広く地域を基盤とする地域団体との連携・協働を進めるなかで、「自治体や『まち』をよくする」という社会改革の活動を重要なテーマと位置付けています。地域での連携・協働を広げていくと、「考え方の違いを認め合う」という場面に数多く遭遇するようになりました。人はだれも「自分は正しい」と思って生き行動しています。より多くの人と連携・協働するためには「社会的調和と社会的連帯」という視点が、今後、さらに強く求められるようになります。それらの活動を強化しながらネットワークでのつながりを強めてきます。
▽活動拠点づくりと組織&財政
市民活動の発展にとって「会員がいつでも集まれる拠点」はとても大事です。ふぼれんは2012年4月に事業系NPOを設立してJR大森駅東口に放課後デイサービスの事業を開始、そこを活動の拠点としています。構成している団体の数は、保育園や学童などの父母の会、NPOや子育て応援団体、一般区民団体など70を超える団体で組織されています。財政規模は団体及び個人会費の合計が76万円。事業収入の合計が257万円(合計333万円、2017年度決算)です。NPO法人ではなく任意団体として、スタッフ全員がボランティアとして活動しています。運営にかかわるスタッフが、一つひとつの課題の成功をめざして、課題ごとにチームを作り、創意と工夫を重ねながら活動をしています。

▽会員の感動と喜びを生み出すことのできる活動
ふぼれんは会則第4条「目的」の前文で「この会は、考え方の違いを認めあい尊重し、運営にあたるすべての人がひかり輝くことをめざします」と明記、下記の点を大切にして活動しています。
①分野別に課題を分けあい、分野ごとに関係する団体が一丸となって課題に取り組む。
②どのような課題も、参加するすべての人が感動と喜びを感じられよう、創意と工夫を重ねる。
③どのような課題も、子どもと家族にとって住みやすいまちとなるよう計画的に事業を展開する。
④一つひとつの取り組みが新しい社会システムの創造となるよう、継続的な研究を重ねる。

▽新しい形のネットワークづくりの研究
ネットワークを構成する団体同士の特長を最大限に活かすことのできる「新しい形のネットワークづくりのあり方」を研究・実践しています。課題別・テーマ別のイベントの開催、地域団体との連携・協働など、その過程でつながりを持った多くの団体・個人と連携・連帯して、団体同士による支えあいの仕組みづくりや、相乗効果を発揮できるネットワークのあり方を研究しながら、実践のなかで生まれた新しい経験を広く区内に広げていきます。

▽国や大田区に対して
ふぼれんは会則の第4条で「だれもがゆとりをもって、安心して子どもを産み・育て・働き・暮らせることと、子どもたちが毎日を楽しく、心ゆたかに生きいきと力強く育つことのできる」社会の実現をめざしています。

国に対しては「午後7時には家族そろって夕食を食べられる社会の実現」を強く要望しています。そのためには、午後5時には退社できる社会的システムとルールづくりの構築が要請される時代に入ったと考えています。大田区に対しては「子育て家族応援日本一のまちづくり」を提案しています。子どもの貧困が指摘されるようになり、貧困への対応がふぼれんの課題の一つにもなってきています。

国や自治体の政治にも大いに関心を持ちます。「社会が平和」であることが子どもたちのよりよい未来の保障の第1であることを心にしっかりと刻み活動することを大切と考えています。いつでも子どもと家族の思いを代弁して、さまざまな問題・課題の解決の先頭に立っていきます。ふぼれんは2000年以降、大田区議会こども文教委員会の傍聴を連続して継続しています。